2011年5月26日木曜日

古語文法(近代古語)の勉強法

歌を詠むにあたって、明治、大正、昭和初期の文学に使われていたような、近代古語的な表現をもっと使えるようになりたいと思っています。皆様のお薦めの本や勉強法など教えて頂ければ嬉しいです。私の歌はテーマも表現も現代的なものが殆どですが、自分の作歌の世界や可能性を拡げたい想いもあり、時々古語的な表現を使いますが、間違えていたり流れが不自然になってしまうことも多いです。それを円居でご指摘頂けるのが大変有り難いですが、自分でも少しずつ勉強したいと思い、今秋の里帰りの際に何か良い本を買って来たいと考えています。また、教本に頼らなくてもこういう勉強法もあるよ、などのご意見も頂ければ幸いです。

唯一手元にある古語の本は高校時代に買った参考書で、枕草子、源氏物語、方丈記等の作品から抜粋された章を解説と共に読み解いて行く形のものです。古語学習の王道的な参考書ですが、ここまで古い作品は、解らない部分が多すぎて今の私のレベルでは読み進むのが大変です。それよりも、私の今の目標は明治〜大正〜昭和初期の文学に使われていたような表現を学ぶことなので、その頃の作品を題材にした参考書や、勉強になる読み物は無いかと探しています。この頃に詠まれた短歌や散文詩に好きなものが多く、鑑賞するには理解できているのですが、自分ではそういう表現が使えないでいます。

何かお薦めの本や読み物、その他の勉強法があれば教えて下さい。また、近代古語を学ぶのであっても、やはり枕草子などの古典から勉強するのが一番良い、などのご意見でも、何でも結構ですのでアドバイス頂ければ嬉しいです。

2 件のコメント:

  1. 私も佐織さんのように高校時代に使った古典文法と古文の教科書を手元においています。参考書ではないのですが、代表的な古典の抜粋で解り易く文法が説明されているので基本的なことはこれで大体事足ります。その他に文法でいえば、新村出編の広辞苑の付録にも日本文法概説や文語と口語の対照表等が載っているのでこれも便利かと思います。文法だけでは無味乾燥なので、平行して実際の作品をなるべく沢山読んでみるのも面白いのでは。明治、大正、昭和初期の歌人の歌集では、与謝野晶子歌集、斎藤茂吉歌集、同じく斎藤茂吉の赤光、啄木歌集、北原白秋歌集、若山牧水歌集、子規歌集、同じく子規の竹乃里歌、太田青丘歌集、志賀光子の白き湾、太田絢子の南北、葛原妙子の朱霊等があります。大体は単行本でも出ているので入手し易いと思います。その他にも明治、大正、昭和初期の近代歌人はまだたくさん居ると思いますが、有名な歌人ばかりでなく、詠み人知らず的な埋もれた歌人の詩を見つけ出すのも時間があれば面白い掘り起こし作業になるのではないでしょうか。もしそのような近代歌人の歌でよいと思われた歌を見つけたら教えてください。

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  2. ご親切なアドバイス、どうもありがとうございました。広辞苑の付録、早速繰ってみました。重要な点がまとめられていて、とても便利ですね。文語と口語の対照表も、今後活用させて頂きます。お恥ずかしい話ですが、付録の部分は殆ど見た事がありませんでした…。実際の作品をたくさん読む事、やはり大切ですね。私は好きな歌人の作品集ばかり繰り返し読んでしまうのですが、ご紹介頂いた色々な歌人の作品や無名の歌人歌もこれから読んで行きたいと思います。良い歌を見つけたら、ご紹介させて頂きますね。本当にありがとうございました!

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