2020年7月12日日曜日

六月の短歌と合評

                                                                                                            
担当:北里かおる

 歌: 不可思議に書かれた斜めの文字の列 祖父の遺品の大学ノート
最終歌: 不可思議な斜めに書かれた文字の列 祖父の遺品の大学ノート

今回は、白樺さんの歌を選びました。掛け軸や古文書、かな文字、崩し文字が読めない時の気持ちと重なりました。不可思議な文字は知らない国の言語かもしれないし、だったらどこの国だろう、などと想像を掻き立てる一首です。種明かしでは日本語とのことですが、深沢さんのコメントにあるように暗号だったりするかもしれないですね。
そう考えると、おじいさまのノートにはいったい何が書かれているのか、読解不明な文字の先にあるその内容にも興味がわきます。何かの重要機密だったりして・・・。
私には祖父の記憶がなく、遺品なども見たことがないです。この歌を読んで、今まで考えたこともなかったのですが、どんな人だったのかと思いました。

(千代)ただ斜めに書かれているだけで、読めるけれど、何で斜めに字を書いたのか分からない、ということですか?あるいは斜めに書かれていて判読できないような字である、といことですか?後者でしたら、「不可解な斜めに書かれた文字の列 祖父の遺品の大学ノート」としてみました。
(北里)おじいさまの遺品としてノートが残っているなんてすてきです。右斜めなのか、左斜めなのか、英語ですか、日本語ですか?何が書かれてあるのか、興味がそそられます。もう少し具体があると不可思議さが伝わるのでは。(白樺)確かに日本語であるとは思うのですがエジプトの象形文字のような不思議な字です。
(深沢)暗号を解読されていたのでしょうか。理由が知りたい1首です。


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