2020年6月10日水曜日

5月の短歌と合評

担当:白樺

今月は北里さんのお歌を選びました。今月の詠草は今年の初め頃から地球規模で蔓延している新型肝炎コロナウィルスを題材にしたお歌が多かったです。Mask, Face covering, Social distance, 標語「Stay Home Stay Safe」、三密(蜜閉、密集、密接)等、普段あまり聞きなれない言葉が日常的に聞こえるようになりました。このお歌ではいつも散歩している普段と変わらない公園がウィルス禍の為に違って感じられるということをSocial distance を気にして歩いているという表現で自身の日常的行動に結びつけています。原歌と最終歌は同じですが体言止めでうまくおさまっています。


(原歌)老犬の散歩もソーシャルディスタンス気にして歩くいつもの公園

 (深沢)こちらも犬の散歩で同じような経験をしているのでよくわかります。
  (千代)結句のいつもの公園としたところがいいですね。 (白樺)犬とソーシャルディスタンスを結びつけたところが面白いです。ソーシャルディスタンスは日本語でどう表現するのでしょうか。(北里)そのまま「社会的距離」となります。コロナ以前の生活には戻れないと言う人もいます。この先はコミュニケーションのあり方も変わってしまうのか?私たちのネット短歌は時代の先を行っていたのかもしれませんね。

(最終歌)老犬の散歩もソーシャルディスタンス気にして歩くいつもの公園

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