担当:白樺ようこ
今月は深沢さんの歌を選びました。身近な切り取りで作者は日常的に植物に水をやったりしてお世話をしているようです。「この部屋」とありますからその植物は室内に置いてある観賞用の植物かもしれません。親切をほどこしている相手がもし人であれば、こちらに顔を向けていつもどうも有難うとお礼を言うところですが、植物はみなお日様に顔を向けている。植物を擬人化しています。人にお世話されているとはいえ、植物は正直で生きる為に大切な明るくて暖かい陽の光がまず大切な様ですね。人間にもあてはまるようで親切をしてもなんの得にもならないからやめようと言う見返りを期待する親切心はやはりない方が良い。
*親切が空回りするこの部屋で植物はみな陽光を向く
(白樺)上の句の状況がうまく掴めませんが、親切をほどこしているのは作者で植物に対してでしょうか?(はい。)
(北里)親切の空回りとは、何かいらぬおせっかいがあったのでしょうか。有難いものを素直に有難く受け取っている植物の習性と人間の対比が面白いと思います。
(千代)一句目、二句目の表現がとてもいいと思いますが、親切と空回りがどういうことなのか、4句、5句で分かるかな?と思ったのだけれど、まだ推察しきれませんので、どこかにヒントがあるといいのではないか、と感じました。
最終歌:親切が空回りするこの部屋で植物はみな陽光を向く
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