担当:白樺ようこ
今月は深沢しのさんの歌をとりあげました。米国南部の亜熱帯の豪雨を経験したことのある私には情景がよく浮かぶお歌です。すさまじいハリケーンとは対照的に下の句では優しく小さな夕顔に焦点が移っていきそこだけ晩夏のほっとした空間をかもし出しています。講評を参考に推敲した最終歌では気にかかっていた「如き」「咲けり」の語を削ったので大分歌らしくなりました。自然現象を切り取ったお歌ですが、ハリケーンのすさまじさゆえに夕顔の楚々としたイメージが強く残ると同時に、嵐でも戦争であっても外界の移り変わりに関係なく、生命というものは時が来れば自然界の掟に従って生まれ、死んでそして再生していくという普遍性も暗示できるようです。
今月は深沢しのさんの歌をとりあげました。米国南部の亜熱帯の豪雨を経験したことのある私には情景がよく浮かぶお歌です。すさまじいハリケーンとは対照的に下の句では優しく小さな夕顔に焦点が移っていきそこだけ晩夏のほっとした空間をかもし出しています。講評を参考に推敲した最終歌では気にかかっていた「如き」「咲けり」の語を削ったので大分歌らしくなりました。自然現象を切り取ったお歌ですが、ハリケーンのすさまじさゆえに夕顔の楚々としたイメージが強く残ると同時に、嵐でも戦争であっても外界の移り変わりに関係なく、生命というものは時が来れば自然界の掟に従って生まれ、死んでそして再生していくという普遍性も暗示できるようです。
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