担当:宇津木千代
今年もすでに2月になりました。ここアメリカ北西海岸地域でも、緯度の割には例年は温暖な冬を過ごせていますが、
今年は少し厳しい寒さが続いています。でも、アメリカの東北地域に比べれば雪もなくずっと過ごしやすいとは思います。
円居短歌会の会員の一人である萩さんの住むシカゴでは、積雪も寒さも(時には零下F30度を記録したとか)厳しく、大変な冬を過ごされている様子です。さて、今月の短歌は、例年にない深い積雪の冬を過ごされている萩さんの歌を取り上げました。
萩洋子
ヒーターの修理業者を待つ夕べ横なぐりの雪さらに強まる
(千代)シカゴは記録にないほどの寒さと雪らしいですね。不安な気持ちがよく出ていると思います。
(中井)何だかヒッチコックのサスペンス映画を観ているようで、インパクトがありとても好きです。
(北里)冬に暖房器が故障すると、本当に大変です。不安な気持ちが天候の不順な様子と重なって表現されていて、良いと思います。
(もも)シカゴでいてヒーターが止まった年の暮れを想像し、極寒の空気が伝わってきました。
(白樺)少し語順を変えて例えば「横なぐりの吹雪強まりゆく夕べ ヒータ修理の業者待ちわぶ」とすると寒い冬にまだかまだかとヒータの修理業者を待っている気持ちが強調できるようですがどうでしょうか。
最終歌;ヒーターの修理業者を待つ夕べ横なぐりの雪さらに強まる
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