短歌雑誌、角川の「短歌9月号」の中に ”作歌上の用語のこと”として佐藤佐太郎の弟子でもあった秋葉四郎は「・・・・・・・・言葉の選択に何を基準にするかは、その人の歌論によります。例えば、私は「現代短歌写生」論という歌論を持っていますから、その中に明言しているように、用語についても、知的より感覚的、奇抜より率直、華美華麗より素朴真実、複雑より単間、軽より重、冗漫より抑制を重んじます。小鳥が「歌う」より「鳴く」を重んじ、蝶が「舞う」より「とぶ」を選びます。この逆の考えもありましょう。要するにしっかりとした歌論の裏付けによってきまることです。・・・・・・・」と言っています。私達の日ごろの歌作を省みるよりチャンスです。以上のことを参考にしながら、次の作歌に取り組んでみたいですね。
誰にでも分かる飾らない言葉で人々を納得されられる一首ができれば一番いいと思います。
返信削除私は上記の中で「知的より感覚的」ということに重きをおいて作歌に取り組みたいと思います。
尾崎左永子さんが『現代短歌入門』の中で〝その人が何を感じ、何に感動し、何を表現したいかということが大切である。いま現在生きている一人の人間が、心のどこかに、さざなみのようにかすかな揺れを感じたり、いま開いていく木蓮の花びらに、理由のない涙のようなものを感じたりする、ごく微妙な、ささやかな情緒のふるえのようなもの、それをキャッチするアンテナがあるかないか。その差は大きい。”と書いています。いつも意識してアンテナを張り巡らせておけば何かをキャッチできるように思います。