2022年1月8日土曜日

2021年 12月 短歌と合評

担当:宇津木千代

 今月の短歌は深沢さんの歌を選びました。

歌としてはもう少しこなれた方がいいと思いますが、人間にとって”還暦”という歳は、肉体の面でも精神面でも一度立ち止まって自分の過ぎてきた日々を振返ったり、これから人生の晩秋へと入っていく時期。様々な思いが交錯する年代だと思います。講評の中にもあるように、何か具体を入れて、その具体を象徴にして今の思いを詠ってみると、読者にもより作歌者の気持ちが理解出来るかと思います。

元歌: 今更に思い煩うこと捨てて踏み出してみたい今の自分から
最終歌:還暦を過ぎ煩いを捨て去りて前へ一歩出たし今の自分から

(千代)「還暦を過ぎ煩いを捨て去りて前へ一歩出たし今の自分から」としたらどうかしら?あまりいい添削ではないのですが、参考にして下さい。
 
(北里)「今更に」とは今までに何度もそう思っていたことを伝えたくて入れた言葉なのでしょうか。心の内を素直に歌に込めるというのは素敵だと思います。何か具体的な情景などと重ねると詩情がうまれるのではないでしょうか。
(白樺)煩わしさや負の気持ちを切り捨てて一歩づつ進んでくださいね。初句の「今更」は削れると思います。



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