担当:宇津木千代
今月の歌は白樺さんの歌を選びました。
元歌: 祖母(おおはは)の使ひし朱塗りのお重箱黒豆赤飯に息吹き返す
最終歌:祖母(おおはは)の使ひし朱塗りのお重箱黒豆赤飯に息吹き返す
きっと作者の家は、古い伝統を守ってきた家で、代々大切に冠婚葬祭や、祝日に使ってきた食器類が未だに残っているのでしょう。この歌は、その食器類を出して使ったお正月の歌です。結句「息吹き返す」という言葉によって今は亡きおばあ様や家族の人々との思い出が活き活きと蘇ってきたことが想像できます。そして、木製の朱塗りのどっしりとした重箱に黒豆や赤飯が色鮮やかに映えている情景がありありと目に浮かびます。
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