担当:白樺
今月は北里さんの歌を取り上げます。
原歌:蜘蛛の巣に囚われの身は三枚の桜の花びら風にふるえる
最終歌:蜘蛛の巣に囚われの身は三枚の桜の花びら風にふるえる
原歌も最終歌も同じですが、何度も読めば分るのですが上の句と下の句で句またがりになっている故に蜘蛛が蜘蛛の巣に囚われの身となっていると勘違いした講評になってしまいました。桜の花びらが蜘蛛の巣に囚われて風にゆらゆらゆれているという春らしくもあわれさを感じるお歌です。例えば上の句を三枚の桜の花びらに焦点を絞って一旦まとめてから下の句で蜘蛛の巣の動きを描写するとより歌全体に流れが出てくるのではないでしょうか。
(千代)観察がいいですね。
(白樺)蜘蛛を擬人化して「囚われの身」としたところが面白いと思います。上の句と下の句の主語が異なるので統一したほうが分かり易いのでは。
(深沢)蜘蛛の餌食になるのは決して生物ではないのですね。行き所が無くなった桜の花びらも風にもふるえ、恐怖にもかられていたのでしょうか。
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